上ノ山会長 御挨拶

横浜三工会会長 上ノ山 周

横浜三工会が平成19年の秋に発足し、早や7年の月日が経ちました。その間、本学ならびに各同窓会を取り巻く状況には、風雲急を告げるものがあります。
最も大きなことは、HCD当日の朝にお披露目されることになっています校友会の設立です。
富丘会、有松会、工学部同窓会連合からなる卒業生・修了生を中心とした集団、本学現旧教職員団さらに現役学生諸子の3グループを柱とし、これらを全て束ねる形で新設されます。
既存の同窓会とのミッションの棲み分けが問われる処ですが、本学YNU、とりわけ現役学生の皆さんを物心両面にわたりサポートする基幹組織を目指しているものと当方は理解しております。
入学時に終身会員分の会費を徴収することになっていますが、このことは一部同窓会の例外を除いてこれまでにない画期的なことでしょう。

 工学部同窓会連合もまたその変容を迫られています。4年前に設置された理工学部の最高学年生が来春、
卒業することになるからです。理工学部同窓会(通称、名教自然会)を、設置することは、関連の8同窓会で合意形成されていますが、会費徴収を如何にするかを巡っては、ギリギリの調整が続けられています。本ニュースレターが発行されるときには、決着されていることを願って止まないのですが・・・。
 さらに本会は、国大化学会との関係をどのようにするのか、正念場と云える局面かも知れません。春季に化学・生命系学科同窓会(略称、学命会)の設置を提案致しましたが、正直に申し上げて、足踏みの状態にあります。

 このような状況を鑑みるときに、本学名誉教授の宮脇 昭先生の「共生」と「潜在自然植生」の教えを思い起こします。「共生」では、「異なる種が、共に在るためには、それぞれが互いに1歩ずつ譲歩することがその裏でなされている。」ということを学びました。何か新しい器を立ち上げるときには、それに関わる個々の組織が、既得の権益や現行の成果を墨守することに囚われていては上手く行かないのではないでしょうか?
互いに1歩引いて全体で10歩前進する精神が肝要と考えます。もう一つの「潜在自然植生」ですが、宮脇先生はこの学理を本学キャンパスを使って20年も30年も掛けて、実証されました。
変革・改革と急ぐあまり、歪みを残したまま無理矢理なことをなしても、早晩、綻びが出るものと考えます。
歩きながら考え、走り出した余り考えが甘くなりがちなことが常態化しているような気がしてなりません。ときには暫らく佇んで考えを巡らすことも必要ではないでしょうか?
とまれ本横浜三工会も本学の一層の発展に寄与できるよう、変身を遂げて行きたいと切に念じます。

平成26年9月吉日
横浜三工会会長 上ノ山 周